不動産に関わること、人生に関わらせていただくということ
父の盟友であり、現在私もお世話になっているある会社の社長さんご家族との会食でした。
この方がいなければ、今会社は存続していなかったかもしれないと言っても過言ではないでしょう。
娘の目からは見えなかった父とのやり取りをお話ししてくださり、二人で色々なことを乗り越えてきたことなどを聞かせていただきました。
数年前、この社長さんの岐路、先祖代々からのお家を手放さざるを得なくなった時に相談にきてくださいました。
私はできるだけ高く売る為の方法や手放さずに済む方法お伝えしましたが、「いや、できるなら北武さんで買い取って欲しい」と申し出られました。
代々からの家を手放す悔しさ、まだ不動産歴も短く頼りなかった私に託そうとしてくださったその思いに応えたい、その一心で私も手を尽くしました。
買い取った後リースバックにして、また再起した時に買い戻してもらおうとしたのですが、その頃には気持ちが整ったのか、ご新居に移る手配をして、結局私はお預かりしたその土地建物を売却することになりました。
それからは、これは何かの力が働いているのではないかと感じるくらいのご縁とスピードに後押しされ、売却を完了することができました。
全てが終わって報告した時、父の盟友は私の手を握って「ほんまにありがとう」と涙を流されました。
肩の荷が降りたような安堵の表情が入り混じったお顔で帰られていきました。
不動産にたずさわるということは、人の人生にたずさわるということ。
それを身を持って知ることになる経験をさせていただいたのです。
私にとっては第二の父の様な存在です。
今も何かあったら相談に乗っていただき、そして全力で助けようとしてくださいます。
この方に何かあった時には、私も微力ながら全力でお力添えをさせていただきたいと思っています。